連結決算初心者がまず初めにやった方がいいこと(その2:①連結会計の勉強)
今回は連結決算初心者がまず初めにやった方がいいことのうち①連結会計の勉強についてお話させていただきます。
過去の記事に書きました連結決算初心者がまず初めにやった方がいいことは以下の3つです。
①連結会計の勉強
②グループ会社間の取引の把握
③グループ会社が作成する資料の把握
csb47.hatenablog.jp①連結会計の勉強とは文字通り連結会計(簿記)の勉強です。
当然に思われるかもしれませんが、多くの企業を見てきて感じたのは連結決算担当者のスキル不足の最も大きな原因はそもそも連結会計の知識が不足していることだというです。個人的には連結決算の実務経験が無くても連結会計の勉強していた方ならほぼ実務でも通用できる人材だと考えております。(連結会計ほど勉強したことが実務に直結する分野はなかなかないと思っています。)
ここからは連結会計の勉強方法を書いていきます。
資格試験の勉強がベストと思っています。あくまで目安ですが、企業の規模に合わせて最低限勉強していただきたい以下の通りです。
Ⅰ.日商簿記2級(子会社が国内のみで5社以内)
※2018年より連結会計が試験範囲に追加されています。
Ⅱ.日商簿記1級【商業簿記・会計学】(子会社が20社以内)
Ⅲ.公認会計士試験【財務会計論】(子会社が20社超)
Ⅰ.日商簿記2級であれば市販の書籍で独学で勉強も十分可能だと思いますが、Ⅱ.日商簿記1級からはTACや資格の大原などの専門学校に通学した方がよいかと思います。
注)日商簿記2級試験は連結会計が試験範囲に追加なったため、過去に日商簿記2級試験に合格された方も再度受験することを推奨します。
今の時代ですとYouTubeで連結会計の講座をされている方もいらっしゃるのでそちらをご覧になるのもよいかと思います。(「連結会計」で検索してみてください。)
Ⅲ.公認会計士試験レベルまで勉強される方はTACや資格の大原の公認会計士試験講座のテキスト、問題集をフリマサイト、ネットオークションなどで落札するのがおすすめです。(市販の書籍を色々と見てきましたがいい書籍はなかったです。)
専門学校の講師の授業を聞きたい方は公認会計士試験講座で連結会計分野のみを受講することも可能です。詳細については専門学校の窓口にご相談ください。
まずは連結会計の知識を習得して実務が分かる連結決算担当者になることを心より応援しています!!
次回は②グループ会社間の取引の把握についてお話させていただきます。