連結初心者のための実務で使える連結決算

悩める連結決算担当者のために実務で使える連結決算知識を書いてきます。

単体会計システム比較≪クラウド会計ソフトfreee≫

【はじめに】
本文の内容はブログ主の個人的見解です。ブログ主の認識違いや機能アップデートにより事実と異なる場合があることにご留意ください。

≪製品紹介≫
クラウド会計ソフトfreee】

www.freee.co.jp

※上場(準備)企業向けの上位モデルがあります。
クラウドERP freee】

www.freee.co.jp

※オプション製品
販売管理 :なし
請求書作成:あり(クラウド会計ソフトfreee)
債権管理 :あり(クラウド会計ソフトfreee)
債務管理 :あり(クラウド会計ソフトfreee)
購買管理 :なし
経費精算 :あり(クラウド会計ソフトfreee)
固定資産 :なし
原価計算 :なし
給与   :あり(人事労務freee)
人事管理 :あり(人事労務freee)

≪価格≫
非常に安価(40,000円/月~)

≪良い点≫
・ウェブブラウザから利用できるのでアプリケーションのインストールが不要
・定型的な仕訳(売上、売掛金入金、仕入、買掛金支払)は独自の入力画面から仕訳の知識不要で入力できる
・定期的な仕訳の自動計上機能がある
・銀行口座、クレジットカード、電子マネーAPI連携している
・伝票単位で入金(支払)予定日を入力することができる
・予算を入力できる
・複数画面を同時に開くことができる
・機能が比較的シンプルなので(連携を除けば)自社内で十分導入可能

≪注意点≫
・複数の会社・決算期を同時に入力することができず切替が必要である
・勘定科目マスタ、部門マスタ、取引先マスタにコードがない
・集計科目を任意に設定できない
・独自の入力画面は仕訳を直接入力しないため仕訳がどう入力されているか分かりにくい
 ※振替伝票入力画面は別にあります。
・振替伝票入力画面はあるがこれを使用すると使用できる帳票に制約がある
・大量の仕訳のCSVインポートに時間がかかる
・仕訳の一括削除に制限がある
 ※一度に500伝票まで
・仕訳入力日、摘要での仕訳検索ができない
・取引先が多いと残高試算表が見にくい
・外貨での金額入力はできない
・バックアップができない

≪総評≫
 入力画面が独特で仕訳を意識させない構造となっているため個人や零細企業で簿記を学んだことがない方向けです。逆に言えば経理業務に慣れている方は仕訳が見えにくいため使いにくいと思われます。また仕訳の自動化機能、仕訳の検索機能が不十分であるため上場企業で採用するのは苦しいと思います。
従業員が50名以内の会社ならおすすめです。